みんなの未来(あした)を守る会

みんなの未来(あした)を守る会(代表:林田力)は、私達みんなが希望を持って未来(あした)を迎えられるようにすることを目的として埼玉県さいたま市で結成されました。さいたま市を、もっと住み続けたい、暮らしやすくしたい、楽しみたい、遊びたい、出かけたい、働きたい、産みたい街を目指します。そのためには、さいたま市をもっと知る必要があります。私達は積極的に情報を発信し、共有していきます。


みんなの未来(あした)を守る会ペライチ
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みんなの未来(あした)を守る会
https://www.facebook.com/minnanoashita/
代表 林田力
http://www.hayariki.net/

2018年08月

さいたま市の自殺死亡率

さいたま市の自殺死亡率は日本と比べて相対的に低いですが、それでも年間200人近くもの人々が自殺で亡くなっています。自殺死亡率は人口10万人あたりの自殺者数です。
さいたま市は自殺者数に占める若年層の割合が全国や埼玉県より高い点が特徴です。全国26.3%、埼玉県28.4%、さいたま市32.0%です(「第2次さいたま市自殺対策推進計画」94頁)。
「埼玉県って首都圏に近くて交通の便もいいので、色んな夢をもった方が集まってくるかと思うんです。そんな人達が大きな悩みにぶつかったとき、ふと周囲を見渡すと親しい人が誰もいない。そのことに一人絶望して、そのまま……、っていうケースがあるんじゃないかなって思います」(埼玉県保健医療部疾病対策課「若年層向け自殺予防キャンペーン×美人時計」(あやな))
また、区毎に開きがある点は気になるところです。各区の自殺死亡率は以下の通り。2009年から2015年の平均値です(『第2次さいたま市自殺対策推進計画』21頁)。
岩槻区23.0
桜区22.9
西区・大宮区22.6
見沼区20.2
緑区19.3
北区19.2
中央区18.0
浦和区15.8
南区15.7
最も自殺死亡率が高い岩槻区と最も低い南区では7.3ポイントもあります。これは日本とドイツの自殺死亡率の差よりも大きいです。つまり、自殺死亡率の高い国と低い国くらいの差があります。浦和区や南区という人口の多い区の自殺死亡率が低いため、さいたま市の自殺死亡率が低くなっていると考えられます。
2018年冬ドラマでは『アンナチュラル』が話題でした。主人公の三澄ミコト(石原さとみ)は浦和出身ですが、浦和市は「浦和市一家四人無理心中事件」という、さいたま市にとって不名誉な紹介のされ方でした。
さいたま市で自殺死亡率が最も高い岩槻区の若年層自殺者の割合は22.3%です。高齢者の割合が高い類型です。これに対して次に自殺死亡率が高い桜区の若年層自殺者の割合は35.1%と高めです。

宛名のないメール

「寺遊祭2018お寺で遊ぼう・学ぼう・笑っちゃおう」でお悩み相談所を開設して、「聴いて欲しい心を持っていながら、その場所が見つけられない」という悩みを多くの方が持っていたことが分かりました。
インターネット上で誰かに聞いてほしいことを安心して話せるサイトに「宛名のないメール」があります。小瓶に手紙を入れて流すようなイメージです。個人運営のサイトです。サポーターを募集しています。
https://www.blindletter.com/

声かけで自殺防止

さいたま市民政策勉強会「第9回Oneさいたまの会」の分科会「自殺0を目指す明日の約束プロジェクト」ではハード面の対策だけでなく、ソフト面の対策を重視する意見が出ました。「ホームドアのようなハード面に注目がいくが、物理的に自殺をさせないのではなく、自殺する意思をなくすソフト面の対策を進める」(注:ホームドアには転落防止の役割もあり、ホームドアを否定するものではない)。

このソフト面の対策の重要性を裏付けする報道がなされました。JR西日本ではホーム柵などのハード面の整備を進めた結果、この10年で人身事故は半減したものの、自殺件数は横ばいです。そこで鉄道自殺を防ぐために積極的な「声かけ」に取り組んでいます。ずっとホームにいて何本も電車をやり過ごす、冬なのに半袖を着ている、目がうつろで遠くを見ているなどの特徴のある人に声をかけるようにしています(鈴木洋和「冬に半袖、目がうつろ…鉄道自殺「声かけ」で食い止める」朝日新聞2018年8月21日)。

第9回Oneさいたまの会

さいたま市民政策勉強会「第9回Oneさいたまの会」が2018年7月28日(土)午前10時から埼玉県さいたま市南区別所のサウスピアの8階で開催しました。グループに分かれて「聞いてよ市長!さいたま市民政策プレゼンテーション」を準備しました。「自殺0を目指す~明日の約束プロジェクト」では以下の意見が出ました。
行政のスタイルは申請主義であるが、待っているだけでは自殺は減らない。とはいえ自殺したい人にアプローチすることは簡単ではない。カウンセラーの存在を知ってもらう。
「ネットコミュニティーとリアル駆け込み寺」が肝になるが、知識がない人でも分かるようにできないか。
「草加市は中学校にいじめ相談の匿名通報アプリを導入」などについて、「市長知っていますか」と振ってみる。
市長以外にも市幹部を来賓として呼ぶ。「これについてどう思うか」と来賓に話を振ってみる。
動画撮影では来賓席も映してワイプ画面にする。
先行事例を集める。市から先行事例を引き出す。
プレゼンではポインタを使用できるか。
鬱病の経済損失の統計データがある。自殺を防ぐことは経済にも有益である。
セーフティネットを作る。ここに行けば大丈夫という安心できる場所を作る。
市民に責任転嫁してもいいのではないか。つながっている。市民の意識を変える。皆がゲートキーパー。
「一人じゃないですよ」というポスターを街中の目立つ場所に掲示する。
駅のタイルに相談窓口の電話番号を貼る。
ホームドアのようなハード面に注目がいくが、物理的に自殺をさせないのではなく、自殺する意思をなくすソフト面の対策を進める。(注:ホームドアには転落防止の役割もあり、ホームドアを否定するものではない)
若年層の自殺を減らすという課題を明確にする。若年層にはネットが有効である。色々なところでネットに引っかかるようにする。
今は小学校も荒れているところがある。親が子どもを通わせることを躊躇している。
高校で校長先生が毎朝校門に立って挨拶したら、それまでは8時40分頃までゾロゾロと登校していたのに、多くの生徒が8時半までに登校するようになった。人を良い方向に変えていく。
市民がちゃんと見ている事を意識する。
プレゼンをやりっぱなしで終わらせない。フィードバックをもらう形にする。3ヵ月後はどうか。市長からの回答報告会が開催できると良い。「聞いてよ市民」。11月26日に開催しないか。
Oneさいたまの会に行政の人が入る。
寺遊祭のようなイベントを後援して欲しい。
アットホームな市にして欲しい。他人事ではなく、我が事主義で考える。麦わら帽子をかぶって日焼けした職員が増えて欲しい。何でもいいから相談を聞いてくれるところを作る。たらい回しが嫌。「すぐやる課」があった。
公務員には親方日の丸、仕事がない方が楽という意識が根強い。公務員感覚がある。公務員は嫌な奴と聞こえる。良い公務員もいるが、それを潰すのも公務員組織。市民目線に立って欲しい。さいたま市をもっと良い街にしていきたい。改善のために悪いところも聞いて欲しい。

自殺は社会問題

自殺は深刻な社会問題です。悩みは深刻であればあるほど、人々の意識の深層に大きな影響を与えます。自殺に追い込まれることほど哀しいことはありません。死は悲しく、理不尽なものです。あってはならない犠牲です。自殺は社会の問題です。自殺は個人が選択した結果と言われるかもしれませんが、もし、その人が順境にあれば自殺することはありませんでした。自殺に追い込んだ原因の一端は環境にあります。
「大人であれ、子どもであれ、自殺する人の誰一人として、喜んで死を選ぶ人はいない。「死にたくないけど、死ぬしかない」。仕方なく死を選ぶことを社会に強いられているのだ」(河合薫「「自殺大国」に甘んじるニッポン株式会社の“異常”」日経ビジネスオンライン2010年9月2日)
日本の自殺率の高さは海外でも問題視されています。英国の経済誌『エコノミスト』は日本の社会的文化的要因を指摘しています(Economist, Suicide in Japan; Death be not proud; A rash of suicides horrifies Japan, May 1st 2008)。
Japan has one of the highest suicide rates among rich countries. Cultural factors are partly at play. Japanese society rarely lets people bounce back from the perceived shame of failure or bankruptcy. Suicide is sometimes even met with approval-as facing one's fate, not shirking it. The samurai tradition views suicide as noble (though perhaps out of self-interest, since captured warriors were treated gruesomely). 
https://www.economist.com/node/11294805
自殺の動機は健康問題が圧倒的に多いです。2015年のさいたま市の自殺者の動機では健康問題は73.2%です。次が経済・生活問題で12.2%です(『第2次さいたま市自殺対策推進計画』15頁)。健康問題の中には、うつ病の悩みや影響が含まれています。
日本では若年層や妊産婦という希望に溢れている筈の人々の自殺が多くなっている点が深刻です。15歳から39歳までの人々の死因の第1位は自殺です。若者が希望を持って生きられるようにすることは社会の責任です。

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