身近にカウンセラーのいる環境をスタンダードにします。一人一人がカウンセラーを持つことを普通とします。かつて一人一人が携帯電話を持つことは当たり前ではありませんでしたが、今は当たり前になっています。誰もが迷いや悩みを持つものです。相談することはネガティブなものではなく、これからどんどん活躍する人がカウンセリングを利用します。
さいたま市自殺対策推進計画では学校のカウセリング体制が盛り込まれています。「すべての市立中学校にさわやか相談室を設置し、さわやか相談員を配置します。また、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等を配置し、全ての市立学校において、児童生徒や保護者を 対象とした悩みの相談を実施します。また、市内 6 か所に教育相談室を設置し、児童生徒や保護者からの学校生活等に関わる相談を受けるとともに、学校に対しても、心理士や精神保健福祉士による専門的な助言等を行います」(「第2次さいたま市自殺対策推進計画」72頁) 。
さわやか相談員は「学校教育に理解があり、子どもの悩みについて相談に応じることのできる資格(教育、カウンセリング、福祉など)又は、相談経験を有する方」が要件です(さいたま市教育委員会「平成30年度採用 さいたま市さわやか相談員 募集要項」)。さわやか相談員事業は埼玉県の事業として平成8年度から始まり、その後に市町村の事業になりました。
厚生労働省は自殺防止対策事業を行っています。平成23年度の自殺防止対策事業はフリーダイヤル「自殺予防いのちの電話」、路上パトロール及び自立生活サポートセンターの生活支援による自殺防止対策事業、「グリーフワーク」と「命の授業」を核にした地域における自殺対策モデルの構築事業などが採用されました。
このうち、駆け込み寺に近い事業は「自殺企図の恐れのある女性の緊急シェルター事業」です。これはマンションの一室(2DK 定員3名)を自殺企図のおそれのある女性用緊急シェルターとした事業です。平成23年6月17日に最初の入居希望者からの相談があり、平成24年3月31日まで延べ10名が利用。平均滞在日数は17日(最長46日、最短2日)でした。