自殺は殺人です。いじめやパワハラが背後にあることが多いです。自殺の類型としては過労自殺を無視できません。ワタミ過労自殺や電通過労自殺のように若者の自殺の問題にも重なります。過労自殺は過労死の中で語られることが多く、長時間労働が問題視されますが、パワハラも大きな原因です。
作家の江上剛さんは以下のように指摘します。「人は長時間労働だけで自殺まではしないと思うんです。必ずパワハラがセットになっている」(「過労自殺の背後に必ず「上司のパワハラ」がある」毎日新聞2017年1月1日)
過労ではなく純粋にパワハラ自殺のケースもあります。神奈川県警の警察官の拳銃自殺は、男性上司から「お前と組みたいやつなんかいない」などと言われ、蹴るなどの暴力を受けたとされます(「<巡査自殺>「パワハラ原因」遺族が損賠提訴 横浜地裁」毎日新聞2018年3月13日)。
過労死自体も長時間労働だけでなく、パワハラが重要な要素になっています。東急ハンズ心斎橋店過労死事件では月80時間という昭和の感覚では相対的に短い残業時間でも7800万円という高額な損害賠償が命じられました。その背景には罵倒などのパワハラが存在しました。一律に労働時間を規制する画一的官僚的手法だけでは過労死や過労自殺をなくせません。